2014-03-16
先日お客様からのご相談ドレスで披露宴中にカスタードクリームが付いてしまったウエディングドレスをお預かりしました。
披露宴会場のスタッフが誤って付けてしまったものなので式場負担でご近所のクリーニング店に持ち込んで対応してもらったのですがクリームの付着部分がシミになって残ったままでした。
スレンダーなドレスだったので一般衣料的な扱いの工程で作業をしていた様です。おそらくドライクリーニングのみの作業で、状態に応じたしみ抜き作業を行っていない為の仕上がりではないかと思いました。
早さと安さがポイントのクリーニング会社は、効率化を追求する為に作業工程がシステム化されたラインとなっている事が多い為、工程内で処理しきれなかった場合は「このシミは取れませんでした」という但し書きを付けてお客様にお渡しする事があります。このブログを読まれている方も経験はあるのではないでしょうか。
シャツやスーツなどを定期的にクリーニングに出すには早さと安さはとても便利です。そうしたものは通常利用範疇ならシステム化された工程でも十分満足する仕上がりが期待出来ますが、想定外の汚れがついてしまった場合はどこにクリーニングを出すべきかを検討されることをお勧めします。
ちなみに、今回お預かりしたドレスは多少手こずりましたが、当店のドレスクリーニング専門工程でほぼ除去が出来ました。
なぜ「多少手こずりました」かと言うと、それは別のクリーニング会社で先に作業を行った為です。
特に即日仕上げ系の会社では納品を時間内に対応する為に乾燥機を使用したりします。乾燥の温度が高かったり仕上げでシミの残ったまま高温プレスをすると本来の工程を踏めば取れるはずだったシミが固着して取れにくくなってしまう事があります。今回のカスタードクリームは卵を使用している為、タンパク質の成分が高い温度によって固着してしまうと通常以上に作業が複雑になり、時間もかかります。
一般衣料を出す際の参考にもなるかと思いますが、シミの原因が油汚れの系統のものの場合は「早い、安い」クリーニング会社でも対応出来ると思います。ただ、シミの種類が飲料系をこぼしたとか今回の様なクリーム系の場合はクリーニング会社のチョイスは慎重に行って頂く事をお勧めします。
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