ドレスクリーニングブログ

クリーニング後に稀に見られるウエディングドレスのビジュー変色について

2020-01-09

クリーニング後に稀に見られるウエディングドレスのビジュー変色について

衿周りにビジューが施されたウエディングドレスをお預かりするとしばしばビジューの額部分の金色(銀色)のメッキが黒く変色した状態になったものをお預かりします。

 

※画像は左二個は黒く変色しており、その隣二個が正常なメッキ状態です。その隣の一個は黒く変色しておりその隣は正常なメッキ状態です。

 

結論から言いますと、この変色はスパンコールの黄変同様にクリーニングやしみ抜きなどでは元に戻らない状態です。(メッキの化学変化による黒化と思われます。)

 

こうした現象はお譲りなどで購入したセカンドオーナー以降のドレスに見られる場合があります。

 

なぜこのような状態になるかは

 

①汗の成分が長く残留しているうちに徐々に化学変化で変色していく

②クリーニング会社が衿周りの前処理時にメッキに変色を及ぼしやすい成分の洗剤を使用している。

 

の二つあたりの可能性が考えられます。印象としては海外ブランドのウエディングドレスで拝見する機会が多い感じがします。

 

ウエディングドレスを個人のお譲りや委託販売などで購入する際はビジューデザインが特徴的なものは衿周りなどのビジューの状態がどんな感じかで使用頻度もおおよそ把握できるかと思いますので参考にしてみて下さい。

 

 



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